親ガチャ、上司ガチャ、結婚ガチャの基準・自己愛性人格障害

出会いの運の良し悪しは、人生において重要な要素です。
特に、親、上司、結婚相手は、人生にとても大きな影響を与えます。
親ガチャ、上司ガチャ、結婚ガチャは、「人生三大ガチャ」といっていいでしょう。
人生三大ガチャを外すと、人生が一気にハードモードになってしまいます。
自分のことばかり考え、身近な人を不幸にする病気があります。
それは、自己愛性人格障害NPD自己愛性パーソナリティ障害)です。

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自己愛性人格障害とは、自己中心性が高く、思いやりが欠如する精神障害です。
親、上司、結婚相手が自己愛性人格障害だと、人生が台無しにされてしまいます。
親が自己愛性人格障害だと毒親に、上司が自己愛性人格障害だとパワハラ上司に、結婚相手が自己愛性人格障害だとDVパートナーとなるのです。

日本は、努力神話が根強く、運の良し悪しを軽く考える傾向があります。
人生の成功を自分の努力のおかげだと言う人が多いですが、実際は育ててくれた人、支えてくれた人の恩恵が大きいのです。
人生三大ガチャを当てた人と外した人とでは、人生に大きな差が生まれてしまうのが現状です。

【目次・人生三大ガチャ】

それぞれの特徴について、解説していきたいと思います。

親ガチャ

人生で一番大きい運は、生まれの良し悪しでしょう。
親は自分で選ぶことができないので、完全に運です。
親からの虐待で子供が命を落とす事件が何度も起きており、親ガチャなんてないなどと言えません。
命を直接奪われる身体的虐待だけでなく、心理的虐待も子供や若者の自殺の原因となっています。

自己愛性人格障害は、自分のことばかり考え、愛情を持てない病気です。
自己愛性人格障害の親は、子供に体罰やネグレクト、モラハラをする毒親となることが多いです。
子供が自分の思い通りにならないと気が済まず、カッとなって怒鳴ったり、暴力を振るったりします。
価値観や目標を子供に押しつけ、価値観に同意しないと「生意気だ」、目標を達成できないと「ダメな奴だ」などと言い、人格否定を平気でします。
虐待までいかなくても、子供に圧をかけ、自分の意見を言えない、自分の考えを持てない抑圧的な育て方をするケースも見られます。
子供を攻撃対象にするのとは逆に、子供を溺愛したり、友達親子として接したりする共依存タイプになることもあります。
いずれのケースでも、毒親は子供を「一人の人格」として見ておらず、自分に都合の良い子分のように見ているのです。

親ガチャの結果を変えることはできませんが、毒親から逃げることはできます。
毒親に人生を台無しにされたくない人は、毒親から離れることを第一に人生設計することが重要です。
自活できる年齢になったら、実家から遠い地域に就職することをおすすめします。
物理的に距離をとることで、毒親は子供に干渉しにくくなるからです。
毒親からの要求に素直に従ったりせずに、仕事が忙しいと理由をつけて断るのがベストです。

虐待を受け、施設で保護された子供は、「家は危険だから帰りたくない」とはっきり伝えることが大事です。
大人の中には、実親神話を信じ、ダメな親でも子供にとっては実親が一番だと考えている人は少なくありません。
子供は、虐待親を許す必要も、信じる必要もありません。
大人になって施設を出てからも、親に会いたくなければ、会う必要はありません。

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上司ガチャ

会社の上司の当たり外れも、人生を左右する重要な要素です。
特に、最初の上司の影響はとても大きいです。
最初の上司が、パワハラ系や働かない妖精系で嫌がらせを受けると、仕事を続けることすら難しくなってしまうからです。
上司からの嫌がらせには、恫喝や人格否定、仕事を教えない、雑用ばかり押し付けるなどがあります。
上司のせいで仕事が身に付かず転職したり、メンタル不調により休職したりすると、経歴に傷がついてしまう恐れがあります。
一方で、最初の上司に恵まれ、仕事のやり方や心得をしっかり教えてもらえた人は、その後の人生が順調になります。
上司ガチャの当たり外れで、これだけの差が出てしまうのです。

自己愛性人格障害は、自分にしか興味がなく、年下の面倒見の悪さや年下イジメをするのが特徴です。
自己愛性人格障害者は、本来、管理職になってはいけない人間性なのですが、評価の基準が曖昧な日本の会社では、自己愛性人格障害の管理職がそれなりに多いのが現状です。
自己愛性人格障害者は、目上にゴマをするタイプや、部下や後輩に指導せず自分の成果につながる業務しかしないタイプが多いですが、日本の会社ではそのようなタイプが昇進しやすいのです。

配属先の上司を自分で選ぶことはできないため、上司ガチャは運としかいいようがありません。
人が羨むような有名企業でさえ、パワハラ上司や妖精おじさんは存在します。
上司ガチャを外してしまった人は、異動や転職によって、上司を変えるしかありません。
異動や転職をネガティブに捉える人もいるでしょうが、異動や転職を決断する勇気や判断力は社会人にとって重要なスキルです。
上司ガチャを外した人は、上司ガチャを当てた人にはない、逆境力や問題解決能力が身に付く可能性があります。
上司ガチャを外してもめげずに、新天地を探して、前向きにスキルアップ・キャリア形成をしていきましょう。

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結婚ガチャ

生活を共にする結婚相手が、人生に与える影響が大きいのは言うまでもないでしょう。
結婚ガチャの外れは、思いやりに欠ける人です。
容姿や収入が良くても、思いやりに欠ける人と一緒に暮らすのは、苦痛となります。
DV夫やモラ夫(あるいは妻)を引くと、人生で大きなダメージを受けてしまいます。

自己愛性人格障害は、自己中心的で思いやりに欠けるのが特徴です。
自分の思い通りにならないと癇癪を起こし、暴力や暴言が出るのが代表的な症状です。
自分が全て正しいと考え、価値観や気持ち、好みを押しつける傾向が強い病気です。
DV夫やモラ夫は、自己愛性人格障害という病気なのです。
夫(男性)だけでなく、妻(女性)がこの病気のケースもあります。

親ガチャや上司ガチャに比べて、結婚ガチャは自分で相手を選べるというチャンスがあります。
結婚ガチャを外さない方法は、小さな違和感を見逃さないことです。
自己愛性人格障害は、外面が良く、結婚するまでは良い人を演じることが多いです。
しかし、その演技は完璧ではなく、よく観察していると本性を垣間見ることができます。
例えば、機嫌が良い時と悪い時の態度にギャップがある、店員や後輩のような立場が弱い人にだけ強気である、価値観を押しつける、自分のことしか考えていない、優しさが表面的であるなどです。
自分にだけ優しい人ではなく、誰に対しても優しい人を選ぶのがポイントです。
「結婚したら変わってくれるだろう」、「子供ができたら変わってくれるだろう」といった希望的観測に流されてはいけません。
また、退職を勧めたり、要求したりする相手は怪しいと思った方がいいでしょう。
自己愛性人格障害者は、相手を自分に経済的、精神的に依存させ、コントロールしようとするからです。

結婚ガチャを外してしまった人は、離婚や別居が解決方法となります。
強気のパートナーと直接交渉するのが難しい場合は、離婚弁護士に入ってもらうといいでしょう。
元パートナーがストーカー化するケースもあるため、立場の強い弁護士の存在は抑止力にもなります。
パートナーが変わってくれることを望む人も多いですが、自己愛性人格障害は治らない病気だと覚悟しましょう。

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まとめ

人生三大ガチャと自己愛性人格障害について解説しました。
親ガチャ、上司ガチャ、結婚ガチャは、人生に大きな影響を与えます。
自分の人生を変えたいと思う人は、不幸の元となっている人から離れるべきです。
自己愛性人格障害という病気を理解し、自衛することが大事です。