パワハラする人の特徴・自己愛性人格障害(NPD)

職場内の立場や優位性を利用して、部下に対して過度の叱責や暴力、嫌がらせをするパワハラが社会問題となっています。
パワハラは、風通しの悪い大会社や、ワンマン社長の中傷企業、徒弟制の零細企業など、閉鎖的な職場環境で起こりやすいです。
パワハラの本質は、自分の価値観だけが絶対と考え、部下を力でコントロールしようとするところにあります。
毒親と同じ思考回路なので、パワハラ上司はいわば毒上司です。
パワハラ上司は、自己愛性人格障害(NPD、自己愛性パーソナリティ障害)という病気の可能性が高いです。

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パワハラ被害者は、メンタル病を患う、退職を余儀なくされるなど、大きなダメージを負わされてしまいます。
なぜ、人を管理する職業である管理職が、部下を壊すような言動をとるのでしょうか?
パワハラをする管理職は、自己愛性人格障害(NPD)という精神病であると考えられます。
自己愛性人格障害は、自己中心的で、人に対する思いやりが欠如する精神疾患なので、平然と人を傷つける言動をとるのです。
パワハラをする自己愛性人格障害には、3つのタイプがあります。
パワハラ上司の多くは、努力志向、差別志向、権威志向のいずれかに当てはまります。

【目次・パワハラ上司のタイプ】

努力型差別型カリスマ型の自己愛性人格障害が、パワハラをする傾向があります。
それぞれの特徴について、解説していきたいと思います。

努力志向タイプ

努力型の自己愛性人格障害は、努力家で実力もある仕事人タイプです。
人一倍努力をしている自分は偉いという自負を持ち、強気な性格をしています。
努力自慢、苦労自慢、徹夜自慢を口にすることが多いです。
やりがい搾取や過重労働に疑問を持たず、耐えるのが美徳だと信じています。
仕事第一主義のため、家庭やライフワークを大事にする価値観を全否定します。

努力型の自己愛性人格障害は、努力が足りないと決めつけ、部下や同僚を見下します。
仕事ができる自分に酔うことが大事で、職場全体を良くすることに興味を持ちません。
自己責任論を好むため、教育指導を面倒臭がり、放棄する傾向があります。
そのため、プレイヤーとして優秀でも、管理職の適性は全くありません。
根本的に、仕事ぶりが普通以下の人が嫌いであるため、パワハラをするのです。
努力や根性が足りないと責める、正論で追い詰めるといったコミュニケーションを多用します。
このタイプは、職場だけでなく家庭でもパワハラをしているケースが多いです。

このように、努力型の自己愛性人格障害は、できない社員をいじめるためにパワハラをするのです。

差別志向タイプ

差別型の自己愛性人格障害は、努力型と異なり、仕事の実力は高くありません。
向上心がほとんどなく、人を見下したり、バカにしたりするのが好きな陰湿な性格をしています。
人に厳しく、自分に甘い性格をしており、アンガーコントロールができません。
そのため、ストレス発散のために、自分より下の人に対してパワハラをするのです。
家庭では弱く、家庭での鬱憤を晴らすために、職場で当たり散らしているパターンもあります。

差別型の自己愛性人格障害は、常に攻撃対象を探しています。
年下や女性に偏見を持っており、差別的な理由で、嫌がらせをすることも多いです。
本来なら、このような低レベルの社員は、昇進などしないのが普通でしょう。
しかし、日本は年功序列の会社が多いため、ダメな中高年が管理職となっているケースがとても多いのです。

このように、差別型の自己愛性人格障害は、パワハラでストレス発散しているのです。

権威志向タイプ

カリスマ型の自己愛性人格障害は、権威があれば横暴に振る舞ってもいいと考えています。
狭く古い徒弟制の感覚が残っている業界に多いです。
例えば、個人飲食店や、職人仕事、舞台や写真などのクリエイティブ系です。
業界自体が、権威がある人が絶対的に偉いというヒエラルキー意識で成り立っているのです。

カリスマ型の自己愛性人格障害は、権威を誇示するために、パワハラをします。
パワハラをすること自体が、権威付けとして機能します。
パワハラをするのもカリスマの内だという、歪んだ価値観を持っているのです。
自分自身も若い頃にパワハラを受けているため、パワハラを悪いことだと認識していないことが多いです。

このように、カリスマ型の自己愛性人格障害は、パワハラ文化に染まりきっているのです。

まとめ

努力型差別型カリスマ型の自己愛性人格障害が、パワハラをすることについて解説しました。
これらの人格は、態度は強気ですが、アンガーコントロールができない弱い精神性を持ちます。
攻撃しやすい目下の人に対して強く当たる卑怯な性格なのです。
パワハラをする側が精神的におかしい人なので、パワハラされた側が自分を卑下する必要はありません。

あなたの職場に、パワハラをする人はいませんか?
自己愛性人格障害者は、パワハラを自己正当化します。
「今時の若者は弱い、わがままだ」と脳内変換して、反省することはありません。
もし、上司からパワハラを受けた場合は、より上の役職の人に相談しましょう。
大きい会社なら部署異動させてもらうのが、一番リスクが低いでしょう。